第1部 「ぎふ実行委員会が考える司法書士の使命」

「司法書士法に使命規定を創設すること」

 

今まさに司法書士の業界で話題となっていることの一つです。

 

使命規定が法文化されようとしているこの転換期において、私たち1人ひとりの司法書士はこの「司法書士の使命」という事について、それぞれ自らが真剣に考えていると言えるでしょうか。

また、業界全体で大きく声を上げて議論をしていると言えるでしょうか。

 

―使命とは?―

―ぎふ実行委員会が考える使命-

 

「司法書士の使命とは何か」

私たちぎふ実行委員会は大会を作り上げるにあたって、この根本的な問題にぶつかりました。国家資格である司法書士を職業にしていながら、私たち実行委員は、いままでその使命を真正面から考えたことはありませんでした。

 

そこで、私たちは、本大会のテーマを「使命」と定め、今日まで議論をしてきました。

第1部では、参加者の皆さんにぎふ実行委員会の議論の追体験をしてもらうとともに、当実行委員会が考える司法書士の使命について、発表をしたいと思います。

 

司法書士の未来を具体的に想像しながら、司法書士の真の使命とは何か、あるべき司法書士像を模索します。

 

ぎふ実行委員会の発表をお楽しみに。


第2部 「法律家の使命とは」【基調講演】                      ~法律家と憲法から使命を考える~

講師紹介:木村草太

 

1980年生まれ。東京大学法学部卒。同助手を経て、現在、首都大学東京教授。テレビ朝日系列『報道ステーション』のコメンテータなど、メディア出演も多数。

助手論文を基に『平等なき平等条項論』(東京大学出版会)を上梓。

法科大学院での講義をまとめた『憲法の急所』(羽鳥書店)は

「東大生協で最も売れている本」と話題に。

 

 

法律家に課せられた「使命」とはいったい何なのか?

木村草太教授に憲法の視点から、実際の判例も踏まえてご講演頂きます。

 

~木村草太教授より~

「今回の講演では、立憲主義の概念について検討したうえで、非嫡出子の法定相続分、群馬司法書士会事件という二つの憲法判例を分析しながら、司法書士と法律家の役割を探求してみたいと思います。

 非嫡出子の法定相続分に関する平成7年最高裁決定と、平成25年最高裁決定は、比較をしてみると、いくつかの謎があり、それを解いてゆくことで、法律家として判例を読む意義が浮かび上がってきます。

 また、群馬司法書士会事件は、弁護士や税理士など、法律家の資格をもつ専門家が、なぜ、自治団体を形成する必要があるかを教えてくれる事件です。

これらの事件を検討することは、日本の法システムの中での、司法書士の使命を探求することにつながるはずです。」

 


第3部 「使命の考察・議論」               ~司法書士全員で使命を考えよう~【会場参加型討論会】

第1部では、使命の考察として、ぎふ実行委員会の考える使命を発表し、参加者の皆さんに使命を考える「機会」、「きっかけ」をもっていただきたいと思います。

 

また、第2部では、実際の裁判例も踏まえた木村教授の講演を通じ、司法書士の使命とは何かをより詳細に分析していきます。

 

さあ、第3部はいよいよ、皆さん1人ひとりが使命について考えるべきときです!

 

第3部では、全青司の役員等を登壇者とし、「司法書士の使命とは一体何か」その中身を検討していく討論会を予定しています。

 

また、参加者の皆さん一人ひとりが、「使命を考える」大切な主役です。

個々の司法書士の考えは様々あるとは思いますが、皆さんに積極的に使命を考えていただけるよう、そして皆さんがどのように考えているのかが他の参加者にも分かるよう、会場参加型の形式で行っていきたいと考えています。

 

 司法書士法改正により使命規定が創設されようとしている現在、いま使命を考えないでいつ考えるのか!?

 

 使命規定ひいては司法書士の使命を考えることは業界全体の未来を考えることであり、議論の輪を広げ、より多くの司法書士で考えることが重要であると考えます。

 

 是非、当日、会場で参加者の皆様の声を聞かせてください。